100円均一でかっこいいと思う商品は?

安いだけでなく、各店の個性も見られるようになった100円均一ショップ。最近ではビルの1~2フロアを占有する大型店舗も珍しくなくなりました。また、今では海外からの観光客が訪れる観光スポットとしても人気なのだとか。では、そんな100円均一の商品を外国人の皆さんはどう見ているのでしょう。

そこで、日本在住の外国人20名に「100円均一でかっこいいと思う商品は?」と質問してみました。

■調理用品です。(台湾/40代前半/男性)
■食器。(韓国/40代後半/男性)
■食器類(お茶碗など)。(フィリピン/40代前半/女性)
■食器など。(スウェーデン/40代後半/女性)
■箸。(スペイン/30代後半/男性)

以前行った「100円均の雑貨・商品でかわいいものは?」というアンケートとは、かなり異なる結果になりました。まずは「かわいいもの」にもあがっていた食器関連です。チープさもずいぶん軽減され、日常づかいにも遜色のない商品が増えたのがポイント。

また、今回「かっこいい」と評価された背景には、塗り碗や陶磁器など伝統工芸感のある和食器の存在があると言えそう。白山陶器風や中華風の絵付け物はもちろんですが、例えば、ダイソーには「昭和の名工シリーズ」では有田焼や鍋島焼の雰囲気を楽しめるラインナップが置かれています(100円ではないようですが)。

■インテリアのちょっと変わったデザインのものが格好いいです。(タイ/30代後半/女性)
■のれん、はちまき。(イギリス/20代前半/女性)
■インテリアグッズ。(イスラエル/30代後半/女性)

インテリア系の回答が女性ばかりというのが興味深いですね。日本ではナチュラル系やアンティーク系などのインテリアが人気ですが、その対極にある純和風アイテムも豊富。今では見かける機会が減っている「のれん」を、イギリスの方が挙げられているのもわかる気がします。また、国内では100均のインテリア雑貨は一手間加えて使う物(より百均感をなくす)方向にありますが、海外の方は商品単体で見たデザインの面白さを評価されているようです。

■電気もの。(ロシア/20代前半/女性)
■自転車用のLEDライトかな?(アルゼンチン/30代前半/男性)
■電池類。(チュニジア/40代後半/男性)
■プラ商品。(オーストラリア/40代前半/男性)

充電池やLEDライトなど、日本が世界上位のシェアを占めたり、発明者がいたりする商品も簡単に買えてしまう百均。例えばLEDライトと一口に言っても、豆電球型やキャンドル型、アルゼンチンの方の回答にもある自転車用ライトなど、サイズやアイデア商品の種類が豊富な点なども魅力です。そういった家電製品はメカ感のあるデザインが多く、比較的「かっこいい」評価になりやすいのでしょうね。

■文房具。(トルコ/30代前半/女性)
■文房具です。(ブラジル/20代後半/男性)

「かわいいもの」では支持を集めた文房具も、「かっこよさ」では厳しめの評価? 使いやすさはもちろん、デザインにも優れた文房具メーカーが古くから多くあった海外。子ども用の安価なラインでもデザインやカラーリングにまで配慮された商品が普及していますよね。それと比較すると、未だ事務用品感が強い百均の文房具をかっこいい、と評価する印象にはなりづらいのかもしれません。

■ないです。(中国/20代後半/女性)
■特にありません。(マレーシア/30代前半/男性)
■ありません。(ベトナム/30代前半/女性)
■100円均一の商品を「かっこいい」と思ったことがありません。(アメリカ/20代後半/男性)
■「かっこいい」と思ったことがありません。(ペルー/30代前半/男性)

残念ながら「ない」という回答。上記の皆さんが、以前はさまざまな商品を「かわいい」と回答されていたことからすると、海外の方が百均の雑貨に持っている印象は、やはり「かわいい」なのかもしれません。

前述のように「かわいいもの」の質問とは大きく異なる結果が出た今回、筆者としてはちょっと驚きでした。でもこれって、形容詞を変えればまったく違う回答が出てきそうですよね。「面白い」百均雑貨や「便利そうと感じる」百均雑貨、なんて質問なんかをしてみると興味深い回答が出てくるかもしれません。