女優の黒木華が映画『繕い裁つ人』(2015年1月31日公開)で披露したウエディングドレス姿が15日、公開された。

映画『繕い裁つ人』でウエディングドレス姿を披露した黒木華

本作は、漫画家・池辺葵が漫画雑誌『ハツキス』(講談社)で連載中の『繕い裁つ人』を原作に、『しあわせのパン』(2012年)や『ぶどうのなみだ』(2014年)などで知られる三島有紀子監督がメガホンを取った作品。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江を中谷美紀が演じ、彼女の「世界で1着だけの一生もの」というこだわりが、ブランド化を勧める営業マン・藤井(三浦貴大)との出会いによって揺れ動いていく。

黒木が演じるのは、市江にオリジナルブランド立ち上げを持ちかける藤井の妹・葉子。物語の後半には、藤井との出会いをきっかけに市江が初めて手掛けたオリジナルのウエディングドレスを、葉子が着用するシーンがある。「洋服」がテーマとなっている本作の衣装を手掛けたのは、『あまちゃん』など数多くの作品に衣装デザイナーとして参加してきた伊藤佐智子氏。今回のウエディングドレスは「一輪の花のようなドレス」をイメージし、衿はアンティークの手作りのレース製など細かい装飾が施されている。

山田洋次監督に「割烹着が1番似合う女優」と言わしめ、2014年に映画『小さいおうち』の女中役でベルリン国際映画祭最優秀女優賞し、NHK連続テレビ小説『花子とアン』では花子の妹役を好演した黒木。作品の中でウエディングドレスを着用するのは今回が初めてで、本人も「初めてのウエディングドレス経験を、伊藤佐智子さんのオートクチュールの繊細で 素敵なドレスで出来て、とても幸せでした」と感激のコメントを寄せている。

(C)池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会