ヤマハ発動機は13日、846cc直列3気筒エンジン搭載の「MT-09」をベースに開発したプラットフォーム展開モデル「MT-09 TRACER ABS(トレーサー)」を、2月10日に発売すると発表した。

MT-09 TRACER ABSは、"Sport Multi Tool Bike"のコンセプトのもとに開発され、市街地走行からツーリングまで多用途で、スポーティかつ快適な走行性を備える"スポーツマルチ"モデル。

「MT-09 TRACER ABS」。カラーは「ディープレッドメタリックK」

主な特徴は、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想「クロスプレーンコンセプト」に基づいて開発されてたエンジン、滑らかな発進性・走行性をサポートするTCS(トラクションコントロールシステム)、レイヤー構造を取り入れたフロントカウルやハンドルカバー等によるツーリング時の快適性向上、好みにより高さが調整可能なハンドル・シート・フロントスクリーン、視認性の高い多機能メーターパネル、フルLEDヘッドライト、などとなっている。

カラーリングは、「マットシルバー1」「ディープレッドメタリックK」「マットグレーメタリック3」の3色を展開し、価格は104万7,600円(税込)。

なお、同社は2013年から進めている中期経営計画のなかで、二輪車事業での新たな取り組みとして「基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大」を掲げており、この取り組みを国内モデルに初めて展開したのが今回の「MT-09 TRACER ABS」となる。

「MT-09 TRACER ABS」。カラーは左が「マットシルバー1」、右が「マットグレーメタリック3」