アドバンスト・メディアは1月13日、音声認識・音声対話専用のバッジ型ウェアラブルデバイス「AmiVoice Front WT01」を開発したと発表した。

近年、スマートデバイスの業務利用が増加しているが、スマートデバイスを使用するためには、画面を見ながら手で操作する必要があるため、ハンズフリー、アイズフリーのニーズに応えられないという欠点があった。また、これまでの眼鏡型や時計型のウェアラブルデバイスでは、内蔵マイクの耐騒音性能が脆弱なため、音声認識の性能を引き出すことができず、騒音環境下での実用が難しいという問題があった。

同製品は、2マイクを用いた高指向性のマイクアレイとノイズキャンセル機能を搭載しており、騒々しい工場内などの高騒音環境下でも、高精度な音声認識を行うことができる。さらに、ヘッドセットマイク接続時においては、最大100dBの耐騒音性能、最大10mの耐風性能を有し、従来は音声認識が不可能とされてきた環境での利用を見込んでいる。加えて、屋外など雨天での作業にも対応できるIPX4相当の防水性能も備えており、本体背面スピーカによりヘッドホンを使用せずに音声出力できる他、首から掛けても使用できる。

また、スマートデバイスやPC、眼鏡型ウェアラブルデバイスなど多種多様な端末とBluetooth通信で連携する。そして、本体にマルチファンクションボタンを搭載しており、音声指示に加え、ボタン操作によるコントロールも可能で、さまざまなアプリケーションと組み合わせることで、使用環境を問わず幅広い業種・業務で活用することができる。

なお、8月より販売を予定している。また、同時期に無線機(インカム)の代わりとして利用可能なハンズフリーIP通話サービスも開始する予定。さらに、販売開始に先駆け、1月より数量限定で「AmiVoice Front WT01」のiOS/Andoroid版の開発キット(SDK)を、数量限定にて企業向けに販売するとしている。

音声認識・音声対話専用のバッジ型ウェアラブルデバイス「AmiVoice Front WT01」