Broadcomは1月9日、車載グレードのNFC(近距離無線通信)チップ「BCM89095」を発表した。

同製品は、Tap-to-Connect(タップで接続)技術を搭載しており、自動車内でのモバイルデバイスの接続セットアッププロセスを簡略化する。これにより、キーレスエントリーや車両設定など、快適さと利便性のためのアプリケーションが可能になる。また、データレートを848Kbpsに向上させている他、次世代ALM(Active Load Modulation)技術が、アンテナサイズの縮小と小型化を実現している。さらに、R/W(リーダー/ライター)モード、アクティブ/パッシブ・ピアツーピア(P2P)モード、タグ/カードエミュレーションモードに対応している。そして、従来世代のデバイスより消費電力を60%、使用コンポーネント数を30%節減し、さらに基板面積も35%の小型化を実現している。この他、極端な耐熱性、AECQ100、ISO9001、TS16949製造ガイドラインをはじめとする自動車業界の厳しい要件に適合できるように最適化されている。

なお、すでにサンプル出荷を開始している。