Cerevoは5日、同社が新たに立ち上げたスマートスポーツ用品のブランド「XON(エクスオン)」の第一弾として、スノーボード・バインディング「SNOW-1」を開発したと発表した。同製品は米国時間4日に開催される2015 CES Unveiled、6日より開催される2015 International CESで実機展示を行ない、年内に発売する予定。販売価格は400~600ドル程度の見込み。

SNOW-1

SNOW-1は、Bluetooth 4.0 LE、3軸加速度センサ、曲げセンサなど各種センサーを搭載したスノーボード・バインディング。スノーボードの上達には、重心や荷重のかけ方、スノーボードのしなりといった情報が重要になるが、同製品は各種センサーを用いて、これらの情報を定量的かつリアルタイムに把握することができる。

スマートフォンで重心や荷重などの情報を確認可能

荷重センサーは、左右それぞれの足元に4カ所、合計8カ所に搭載し、装着したスノーボーダーの荷重の掛け具合や重心位置を計測。さらにスノーボードに装着する前後2カ所の曲げセンサーでスノーボードの部位別しなりを検知する。

荷重センサー、曲げセンサーを搭載

SNOW-1で計測したデータは、Bluetooth連携したスマートフォンへリアルタイムで転送される。各種情報はスマートフォンでグラフィカルに表示する。また、スマートフォンで撮影した動画と合わせて表示も可能なほか、GPSを利用して滑走軌跡を確認することも可能。測定結果を動画と一緒に確認することで、自分の滑走をより客観的に確認することができる。

動画で滑走を確認可能

さらに、SNOW-1本体には、つまさきとかかと部分に100メートル以上離れた位置からも視認できる高輝度LEDを搭載。スノーボーダーの動きに合わせてLEDが光り、ライディングを演出するほか、一定の荷重状態やしなり状態となった時にLEDを光らせる設定ができ、滑りながらフォームを改善するためのインジケーターとして利用できる。

ライディングを演出するLED。一定の荷重などで光らせる設定もできフォーム改善のインジケーターとしても活用可能