2015年の年頭にあたり、日本テラデータ株式会社 代表取締役社長 吉川 幸彦氏は、以下の年頭所感を発表した。

明けましておめでとうございます。

昨年は、ビッグデータ活用が本格的な普及期に入ったと言われました。IoT、M2Mの加速によるモバイル、クラウド、ビッグデータ時代では、今まで以上にビジネス部門の主導によるデータ活用の必要性が増してきています。2015年は、IT部門だけでなくビジネス部門が自らデータを分析することで、成功にいち早くたどりつくための失敗を繰り返し、その結果を営業・マーケティングまた経営戦略そのものに活用する”Data Driven”(データ主導型)ビジネスを推進していくことが重要です。

欧米と比較して、日本にはビッグデータを積極的に活用するアーリーアダプター層が少ないと言われていますが、部門毎にデータを管理するカルチャーも背景にあり、企業ごとの差でもあると考えています。ビッグデータからだけでは思いもよらない特別な何かを見出せる訳ではないため、まずは購入履歴や在庫などの従来型の構造化されたデータと、SNS、Webログ、画像、センサーなどの新しいデータ(非構造化データ)を組み合わせて分析し、短期間で数多くの試行・検証を行い、失敗に至るような仮説を早期に選り分け、重要な洞察(インサイト)を早く見つけ出すことが、ビッグデータ分析から価値を生み出すプロセスです。

弊社ではビジネス環境の変化や市場のニーズに対応し、ビジネス部門主導によるビッグデータ活用を推進するため、昨年、Hadoopのサポート機能や分析コンサルティング・サービスを強化する企業買収やパートナーシップ提携の投資に注力しました。またTeradataデータベースから単一のSQLで各種のデータソースにアクセスし、分析処理を分担可能なTeradata Query Grid™を導入することで、多様な構造のデータを包括的に管理し、分析に活用するためのアーキテクチャTeradata Unified Data Architecture™の機能およびポートフォリオを拡充しています。これにより、データサイエンティストだけでなく、ビジネスユーザーでもデータ分析ができる環境を提供し、ビジネス部門が主導するData Drivenビジネスの実現が可能になります。

日本の景気再生に向け企業の成長志向が高まるなか、当社は引き続き、ビッグデータ分析のリーディングカンパニーとして、お客様のビッグデータを含めたデータ分析でのビジネス活用をご支援し、競争力強化に貢献してまいります。