2015年の年頭にあたり、株式会社リコー 代表取締役 社長執行役員 三浦善司氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

世界経済が緩やかな回復を続ける中で、リコーグループは昨年、第18次中期経営計画(2014~2016年度の3年間)をスタートさせ、前中期経営計画で取り組んだ構造改革を基礎とし、事業構造の転換を進めました。

基盤事業では昨年秋にモノクロ複合機のラインアップを一新し、一昨年投入したカラー複合機シリーズと合わせて会社の業績を牽引しました。また、米国のmindSHIFT 社をはじめとするIT サービス企業のM&Aを継続して実施し、サービス主導型ビジネスへの転換をグローバルで加速しました。一方、産業分野では既存の技術や組織を集約し、リコーインダストリアルソリューションズ株式会社とリコー電子デバイス株式会社という2つの事業会社を分社するとともに、将来の市場環境を見据えた新規事業として、3Dプリント関連事業やまちづくり関連事業にも参入しました。これらを含む施策を着実に推進したことで、昨年の業績はほぼ計画通りに進捗し、業績の回復が進みました。

2015年の世界経済の先行きは依然不透明な状態ではありますが、グループ一丸となってお客様のワークスタイルやライフスタイルの変革をお手伝いするための商品・サービスを提供して参ります。また、常に環境負荷低減を意識したもの作りを心がけるとともに、地球環境に貢献する新たな事業も視野に入れて、お客様、社会と共に成長して参りたいと存じます。

そのためにも、昨年に引き続き、どのような外部環境変化にも揺るがない強い経営体質のリコーグループの構築に向けて邁進していく所存です。