現在ニコニコ動画ほかにて全世界に向けて同時配信されているアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』が1月17日より『ブラック・ムーン編』へ突入するにあたり、第2期の序章となる13話、14話の世界最速先行上映会が27日、千葉県・イオンシネマ幕張新都心で行われた。

左から伊藤静、佐藤利奈、前田愛、三石琴乃、福圓美里、金元寿子、小清水亜美

今回の上映会では新キャストの発表イベントも行われ、月野うさぎ(セーラームーン)役の三石琴乃、水野亜美(セーラーマーキュリー)役の金元寿子、火野レイ(セーラーマーズ)役の佐藤利奈、木野まこと(セーラージュピター)役の小清水亜美、愛野美奈子(セーラーヴィーナス)役の伊藤静に加え、新キャストとして発表となったちびうさ(セーラーちびムーン)役の福圓美里と、セーラープルート役の前田愛が登壇した。

1期を振り返るトークコーナーからイベントは始まり、月野うさぎ/セーラームーンを続投する三石は「キャスト全員が変わるということもこの業界は多いので、ドキドキしていました。原作の漫画を順守していくということで昔演じていた作品とは違い、世界観も恋愛がメインになっていくことに不安を感じていました」と吐露しつつも、「前へ進もうと決心して新たな仲間を迎え、今はとてもごきげんです」と笑顔を見せた。

演じるキャラクターのお気に入りのシーン紹介では、全員が変身シーンを挙げてしまったため、急遽、変身シーン以外から選ぶことに。金元は初めて月野うさぎと会話をしたシーンを挙げ、佐藤は前世の描写でマーズがプリンセスセレニティを扉から覗くシーンを。小清水は初めて人に操られたシーンとなり、伊藤はうさぎがプリンセスの記憶を取り戻し、どんどん伸びてきた髪を皆で結ってあげているシーンを感慨深げに語っていた。そして、三石は懐中時計とハンカチをトレードするシーンを挙げ「恋愛が芽生えた瞬間ではなく、スタートした瞬間なんじゃないかなと思います」と紹介した。

新キャストの発表では、会場が程よい緊張感に包まれる中、ちびうさ役の福圓美里、セーラープルート役の前田愛の2人が発表されると、大きな歓声と喝采が会場を包み込んだ。壇上に上がった福圓は「今世紀最大に緊張した」、前田は「今まで感じたことのないゾワッとしたものを感じた」とそれぞれ緊張しており「やっと発表ができてスッキリしました」と安堵の表情を浮かべていた。

福圓は「メインメンバーとまったく同じ時期にオーディションを受けさせていただいたのですが、三石さんと掛け合いをさせていただいて、それだけで楽しかったです(笑)。いい思い出ができました。」と話すと、すかさず「思い出にすな!(笑)」とツッコミを入れる三石。そして前田は、現在の事務所に所属する前にちびムーンの着ぐるみに1年間ほど入って、着ぐるみショーに出演していたという驚きの事実を告白。さらに事務所に所属した翌日、初めての声の仕事がスターライツのコンサートのガヤ録りだったことも明かし「段階を踏んでセーラー戦士になれて、運命的なものを感じています」と感慨深げに話していた。

続いて『美少女戦士セーラームーンクリスタル川柳』と題し、演じるキャラクターを川柳で表現するコーナーへ。

金元:知的さを出すにはやっぱりメガネでしょ!
佐藤:勉強しなきゃ折檻よ
小清水:イケメンを見るたび私あやつられ
伊藤:アルテミス日向ぼっこは塀の上
福圓:うさぎちゃん娘の名前もうさぎちゃん
前田:遠くから見守るだけの愛もある
三石:おしおきよ!! おしおきよったらおしおきよ!!

それぞれのキャラクターを的確に捉えた川柳が発表されるたびに会場は大きく盛り上がりを見せた。

プレゼント抽選会の後にキャストからメッセージが送られ、前田は「選ばれたからには精いっぱい生き抜きたいと思います。最後までご覧ください。ありがとうございました」と緊張の面持ち。福圓も「アフレコではちびうさはすでに登場していまして、夢のような時間を過ごさせていただいています。こうやって皆さんの前でちびうさの声が流れるかと思うと本当に今土下座をしたいような気持ちです(一同笑)」と語っていた。

最後に三石は「セーラームーンが好きな子は本当に良い子ばっかり(笑)。役の中のそれぞれのピュアな気持ちを大切に持ち続けてこの役を演じていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」と感謝の言葉をファンへ伝えていた。そして「月に代わっておしおきよ!」とポーズを決めてフォトセッションが行われ、13話14話の上映会へ。なお本編上映後には第2期ブラック・ムーン編の最新PVも公開されている。

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