三菱電機は12月25日、太陽光発電用パワーコンディショナや無停電電源装置(UPS)など、125/500kW超クラスの産業用機器の低消費電力化、小型化を実現する3レベルインバータ対応パワー半導体モジュール5機種を発表した。

同製品は、大容量の産業用機器の低消費電力化に有効な3レベルインバータに対応し、現在主流の2レベルインバータに比べて、消費電力を約30%低減できる。さらに、CSTBT構造を採用したIGBTの仕様を3レベルインバータ向けに最適化している他、端子位置や形状を工夫した小型パッケージを新たに開発し、単体もしくは並列配置での使用の場合でもシンプルなインバータの回路構成となり、インダクタンスを低減する。

そして、125kW以上の中容量帯には4in1製品で対応し、低損失に加え狭幅外形によってインバータの小型化に貢献する。また、多様なインバータの回路構成が求められる500kW以上の大容量帯には、回路・レイアウト自由度の高い1in1および2in1製品で対応するという。

なお、サンプル価格はIGBTモジュールで400A/1200V 4in1の「CM400ST-24S1」が2万1000円(税抜き)。2015年6月から順次発売する。

「CM400ST-24S1」

「CM1400HA-24S」、「RM1400HA-24S」、「CM1000HA-34S」、「CM500C2Y-24S」