ソニー傘下の米国法人Sony Pictures Entertainmentが脅迫され、劇場チェーンでの全米公開が見送られた映画「The Interview」。新たな公開方法に注目が集まっていたが、GoogleのGoogle PlayとYouTube Movies、MicrosoftのXbox Videoを通じたネット配信が決まり、米国時間の24日にレンタル(5.99ドル)、HD版の販売(14.99ドル)が始まった。

The Interviewは北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を題材にしたコメディー映画だ。11月にSony Picturesがサイバー攻撃を受けた際に北朝鮮が関与している可能性が浮上。続いて上映を予定していた劇場に、同作品の観客への攻撃を予告するような脅迫文が届いた。Sony Picturesは観客の安全を優先し、17日に同作品の劇場チェーンでの公開中止を発表した。しかし、表現の自由を放棄するべきではないとする世論が公開を後押し、23日に一部の劇場での公開が決まり、続いてネット配信も決定した。

劇場公開中止騒動を経て、seetheinterview.comでネット配信開始

GoogleのチーフリーガルオフィサーであるDavid Drummond氏は「SonyとGoogleはあらゆる問題について話し合い、少数の手によって言論の自由が制限されるのを許すべきではないという点で一致した」と述べている。ただし、The Interviewに関しては「内容が下らなすぎる」という意見もあり、Drummond氏もコメントに「however silly the content might be」と付け加えている。