声優の玄田哲章が20日、東京・墨田区の東京スカイツリータウンで、ザ・シネマの『トランスフォーマー』シリーズ一挙放送記念イベントに出席した。

ザ・シネマの『トランスフォーマー』シリーズ一挙放送記念イベントに出席した玄田哲章

洋画専門チャンネルのザ・シネマは、トランスフォーマーの実写版となる米映画『トランスフォーマー』1、2、3作目を、12月は字幕版、1月は日本語吹き替え版で一挙放送する。また、同シリーズの日本語吹き替え版でオプティマスプライムを演じる玄田は、特別番組『トランスフォーマー一挙放送特番"日本発! ハリウッド超大作のすべて"』のナレーションを担当している。

「3作品でサムの成長過程も見れるし、壮絶な戦いや青春の恋愛など内容が濃い。是非、みなさん楽しんで観て欲しい」とアピールした玄田は、「サム、私には君が必要なんだ」、「この鉄くずスクラップめ!」など劇中のセリフを披露し、集まったファンは大興奮。続けて、日本語吹き替え版の魅力を聞かれると、「被ってしゃべっているシーンは字幕では表せない。美しい日本語を伝えるためにも、みなさんが楽しんで頂けるように頑張ってます」と笑顔を見せた。

玄田は、オプティマスプライムの名称がコンボイだったアニメーションの頃から演じており、「もう30年経ったんですね。年を取りました。狭いスタジオに野郎ばっかりで……」と当時を懐古。「その頃はロボット自身が感情を持ってしゃべるという作品は無かった」とも話し、起用のきっかけを、「その頃は主役じゃないけど、人を引っ張っていくようなどっしりとした役が多かった。そのイメージから推薦してくれたんじゃないかな」と打ち明けていた。

一方、実写版では米国におけるオーディションがあったそうで、「落ちることも多いので受かる確証はなかったけど、ファンの方々が『玄田哲章がやらないなら観に行かない』という投書をしてくれたらしい。そのおかげか決まりました」と話し、「懐かしい役だし、この作品だけはやりたかった」と感無量。米国のプロデューサーからも好評だったようで、「『英語ができるのであれば使いたい』と言われたんですが、もう少し若ければ。ハリウッド進出を夢見たけど、英語はしゃべれないので諦めました」とエピソードを明かしていた。