JR東海は2015年3月14日にダイヤ改正を実施し、東海道新幹線「のぞみ」の一部列車で最高速度285km/h運転を開始する。

来年3月のダイヤ改正で、東海道新幹線の最高速度が285km/hに向上する

東海道新幹線の現在の最高速度は270km/hで、東京~新大阪間の所要時間は2時間25分。JR東海は現在、N700Aの新車投入とN700系の改造工事を順次進めており、最高速度の向上・所要時間短縮を軸に、さらに便利なダイヤをめざすとしている。

ダイヤ改正以降、最高速度285km/h運転を実施する「のぞみ」は計37本。うち8本(臨時列車1本を含む)が早朝・深夜の運転で、東京~新大阪間を最速2時間22分(現在より3分短縮)で結ぶ列車も4本設定される。東京駅6時0分発「のぞみ1号」も、新大阪駅に現在より3分早く8時22分に到着。上り「のぞみ64号」は博多駅18時58分発・新大阪駅21時23分発・東京駅23時45分着となり、博多~東京間の所要時間4時間47分、新大阪~東京間の所要時間2時間22分はいずれも区間最速となる。

早朝・深夜以外にも、「のぞみ」29本で最高速度285km/h運転を実施。下りは東京駅を毎時10分(7~20時台)に発車する列車、上りは東京駅に毎時33分(9~23時台)に到着する列車が対象となる。これらの列車も始発・終着駅間の所要時間が3分短縮されるとのこと。

東海道新幹線ではその他、東京駅を21時台に発車する「のぞみ」の増発、名古屋駅での接続改善(早朝・深夜の一部列車が対象)などが実施される。なお、山陽新幹線でも運行体系が一部変更され、福山駅・広島駅で「のぞみ」の毎時の発車時刻がおおむね統一されるほか、岡山駅・福山駅・広島駅での「のぞみ」「こだま」の乗換え時間が短縮される。