マイナビ転職は18日、「冬の賞与に関する実態調査2014」の結果を発表した。同調査は12月9日~10日の期間、2014年の冬に賞与が支給されて、かつ、転職を検討している正社員25~39歳の男女を対象に実施したもの。回答者数は480名。

支給平均額が最も低いのは「医療・福祉」

「2014年の冬の賞与額(額面)」は、平均50.0万円。業種別に見ると、平均額が最も低かったのは「医療・福祉」で40.5万円。一方、平均額が高かったのは「金融・保険」(70.3万円)、「IT・通信・インターネット」(55.0万円)であった。

「2014年の冬の賞与額(額面)」

「過去最高の冬の賞与額(額面)」の平均は、68.9万円。業種別では、「サービス・レジャー」が平均56.3万円で最も低い結果に。平均額が高額であったのは、「金融・保険」(98.1万円)および「IT・通信・インターネット」(78.1万円)となった。

「2014年 冬の賞与額は月給の何カ月分であったか」という問いには、「2.0カ月分以上2.5カ月分未満」が30.0%で最多。次いで「1.0カ月分以上1.5カ月分未満」(17.7%)、「1.5カ月分以上2.0カ月分未満」(16.3%)という結果になった。最も少ない「0.5カ月分」と回答した人は7.1%、最も多い「4.0カ月分」は2.5%であった。

「2014年 冬の賞与額は月給の何カ月分であったか」

業界別に見ると、「3カ月以上」と回答した人が多かった業界は「運輸・交通・物流・倉庫」及び「金融・保険」業界。一方、「1カ月未満」が多かった業界は「サービス・レジャー」及び「不動産・建設・設備」業界であった。

「2014年 夏の賞与額との比較」では、「2014年の夏と変わらない(プラスマイナス10%)」が55.8%で最も高く、「2014年の夏よりやや増えた(11~29%増加)」が20.2%続いた。「2013年 冬の賞与額との比較」でも、「2013年の冬と変わらない」が58.3%で最多となった。

「冬の賞与の使い方」については、「預貯金」が64.4%で最も高く、次いで「旅行・外食・娯楽(35.0%)」「生活費の補てん(27.5%)」という結果に。「転職活動費」という回答は4.6%であった。

「冬の賞与額と転職意識の変化」について、最も多かったのは「転職意識は特に変わらない」(60.6%)。「転職意識は強まった」という人は37.3%で、特に「運輸・交通・物流・倉庫」及び「医療・福祉」では約5割の人が上記のように回答している。

「冬の賞与額と転職意識の変化」