みずほ銀行およびみずほ銀行(中国)有限公司は17日、福建省商務庁との間で業務協力覚書を締結した。

福建省は中国の改革開放政策において、いち早く経済特区が設置され、外資誘致を積極的に進めてきた省であり、中国経済を牽引する省の一つにあげられるという。近年は、地理的に近い台湾との経済連携強化も進めており、台湾に最も近い平潭島には、2011年11月の中国国務院の計画承認のもと、福建省平潭総合実験区を設置している。同区は、規制緩和や各種優遇政策等の実施により、中国と台湾の経済交流の基点としてだけでなく、中国から東南アジア、インド洋を結ぶ中継点としての発展も見込まれているという。平潭総合実験区は、中国大陸において最も台湾に近い平潭島に設置された福建省直轄の行政区域。面積372km2、人口42万人(2013年)、福建省の省都福州市から70kmに所在。台湾との連携強化と域内限定の優遇政策の実施により、ハイテク産業、サービス産業の集積を進め、国際的な貿易特別区の建設を目指すとしている。

同協力は、当該地域への産業誘致のアドバイス、投資説明会開催などへの協力を進め、日系企業の進出支援等を通じ、同地域の経済発展への相互協力を図るとともに、また、同地域の改革開放についての情報交換を目的とするもの。

同行は福建省厦門(アモイ)市に厦門駐在員事務所を設置(1992年)、2011年7月には厦門市投資促進局と業務協力覚書を締結しているという。〈みずほ〉は、同覚書の締結により、同地域へ進出している顧客への各種アドバイスや、進出を検討している顧客への投資環境案内や進出時の各種サポートを一層強化していくとしている。

福建省概要(数値は2013年)

  • 概要:中国の南東部、台湾海峡を挟み台湾の対岸に位置する(面積124,000Km2、人口3,748万人)

  • 省都:福州市

  • 主要な産業:電子、機械、石油化学、農業(茶、果樹)、漁業

  • GDP:21,760億元(前年比+11.0%)