JR東日本は2015年3月14日にダイヤ改正を実施し、同日に開業する上野東京ラインのダイヤがこのほど発表された。東海道線と宇都宮線・高崎線の相互直通運転が開始され、常磐線も品川駅まで直通運転を行う。

上野東京ライン開業で、宇都宮線・高崎線から東海道線への直通運転がスタート

平日の宇都宮線・高崎線から東京・品川方面への直通列車の初電は、上野駅6時17分発の普通列車(籠原発小田原行)。朝通勤ピーク時間帯、上野駅を7~9時台に発車する列車が計35本設定され、うち13本ずつ宇都宮線・高崎線からの列車(26本中21本が東海道線へ直通、5本が品川駅止まり)、残り9本が常磐線からの列車(すべて品川駅止まり)となっている。

上野東京ライン運行体系イメージ(JR東日本提供)

上野駅を10~16時台に発車する東京・品川方面の列車は毎時8本程度(宇都宮線・高崎線からの列車が3本ずつ、残り2本は常磐線取手・土浦方面からの列車)。同駅を17~22時台に発車する列車は毎時10本前後の運転(常磐線からの列車はすべて取手発の快速)で、終電は上野駅22時54分発の平塚行普通列車となる。

平日の東海道線から上野方面への直通列車の初電は、東京駅5時53分発の普通列車(小田原発高崎行)。朝通勤ピーク時間帯、東京駅を7~9時台に発車する列車は計38本設定されたが、うち12本は上野駅止まり。常磐線への列車(特急列車を除く)は品川駅9時33分発の水戸行普通列車からとされている。東京駅を10~15時台に発車する列車は毎時8本(宇都宮線・高崎線への列車が3本ずつ、残り2本は常磐線土浦方面への列車)。同駅を16時以降に発車する列車は毎時10本前後設定され、終電は東京駅23時5分発の宇都宮行普通列車となっている。

土休日もおおむね平日に準じたダイヤに。上野東京ライン開業で乗換えが解消されるとともに、所要時間も短縮される。平日朝の通勤ピーク時間帯、大宮~東京間の平均到達時分は36分(9分短縮)、大宮~品川間の平均到達時分は46分(10分短縮)に。横浜~大宮間も所要時間約64分で13分の短縮となり、湘南新宿ライン経由(横浜~大宮間約68分)と比べても4分の時間短縮となる。

上野東京ラインでは東海道線・宇都宮線・高崎線・常磐線からの快速・普通列車(特快なども含む)に加え、常磐線から特急「ひたち」「ときわ」の一部列車も乗り入れ、品川駅発着に。ただし、東京駅発着の特急「踊り子」、上野駅発着の特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」はこれまで通りとし、上野東京ラインへの乗入れは行わない。