第一生命保険は18日、「親と同居する40・50代のシングルの実態と課題」に関する調査結果を発表した。それによると、親と同居する40・50代のシングルのうち、1割強が「収入はない」と答えたことがわかった。

調査対象は、自分・親世帯(親と同居する40・50代のシングル)294人、自分・子世帯(子供と同居する40・50代のシングル)121人、単身(別居子無)532人、単身(別居子有)116人。調査期間は2013年11月、調査方法はインターネット。

自分・親世帯の年収を聞くと、「収入はない」が12.6%。また、「103万円未満」は19.4%で、年収が300万円未満と答えた割合は計54.8%に上った。

本人年収(出典:第一生命保険Webサイト)

就労状況について調べたところ、自分・親世帯では「正社員・正職員」の割合は35.7%。一方、自分・親世帯における「無職」は約4人に1人に当たる24.1%だった。性別に見ると、男性の無職者の占める割合が自分・親世帯では23.8%と、他の世帯より高くなっていた。

支出項目の見直しに関する意向を見た場合、自分・子世帯は「増やしたい項目」「減らしたい項目」ともに具体的な回答項目が多かった。一方、自分・親世帯は、全体的に自分・子世帯より数値が低くなっていた。

親の介護についての不安を尋ねると、自分・親世帯の人は自分が親の介護をすることになるとの意識が高いことがわかった。

生活満足度について聞くと、自分・親世帯は全体的に他の世帯に比べて低いことが判明。また、自分・親世帯のうち無職者のみの平均値を見ると、いずれの満足度も自分・親世帯全体よりさらに低くなっていた。