ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してJCB)は16日、パキスタン国内最大の決済システム運営会社1LINK(Guarantee) Limited(以下ワンリンク)と、同国で初めてとなるJCBデビットカードを発行することについて合意したと発表した。

ワンリンクは、便利かつ安全な決済サービスの提供を目的として、2003年に同国内主要銀行11行にて設立され、同国でATMネットワーク事業やプロセシング事業を展開しているという。ワンリンクのATMネットワークは37行のメンバー銀行で構成されており、JCBは今後、ワンリンクのメンバー銀行とJCBデビットカードを発行する予定としている。

中国・インド・中東地域に隣接するパキスタンは、世界第6位の人口1億8千万人を抱え、そのうち72%が34歳以下という、今後も経済成長が期待される市場だという。JCBは、カード決済市場が拡大発展する潜在性を持つ同国にて、ワンリンクのメンバー銀行と提携し幅広い顧客層を対象にカードを発行することにより、新興するアジア諸国を中心とした海外でのブランド会員基盤の強化を目指すとしている。

また、12月中旬より順次パキスタン国内のワンリンクATM(約7000台)においてJCBカードでのキャッシングが可能となるという。

今後もJCBは現地の金融機関と提携を強化し、JCBカードの発行や加盟店網の拡大に努めていくとしている。