グーグルは12月16日、2014年のGoogle検索ランキングを公開した。急上昇ランキングや話題となったニュースのほか、都道府県名と一緒に検索されたキーワードトップ5も公開されている。(2013年の結果「埼玉は貧乳!? Googleが2013年検索ランキングを発表」)

急上昇ランキングの1位は「ワールドカップ」。ブラジルで行われたワールドカップだが、日本は予選で敗退し、準決勝のドイツ-ブラジル戦ではまさかの大量得点差など、波乱含みの展開が多かった大会だった。

また、2位には「ようかい体操第一」など、音楽やアニメ、ゲームと多方面で話題の多かった「妖怪ウォッチ」が入った。3位には「ソチオリンピック」、4位には毎年恒例ともいえる「台風」など、様々なワードが並んだ。

一方の話題となったニュースでは、こちらも「ワールドカップ」と「ソチオリンピック」が上位に入った。スポーツ以外では、「デング熱」や「エボラ出血熱」という感染病も上位に食い込んでいる。

話題の人

"時の人"がわかる話題の人ランキングで1位に輝いたのは錦織圭選手。2位の羽生結弦選手や5位の浅田真央選手、男性部門の9位に入った葛西紀明選手など、スポーツ選手の活躍が目立った年といえる。

ただし、話題の人になったからといって、良い話題だけで急上昇ランキングに入るわけではない。STAP細胞の一連の騒動で一躍の時の人となった小保方晴子さんが女性部門で1位となったほか、"号泣会見"で話題となった野々村竜太郎さん、ゴーストライター問題の佐村河内守さんなどもランキングに入っている。

一方で、今年も多くの著名人がこの世を去った。

検索された故人の1位は高倉健さん。2位の宇津井健さんや6位の淡路恵子さんなどの名優がこの世を去った。海外ではロビン・ウィリアムスさんがランクインしている。

人気ドラマは?

Googleとしては意外(?)なドラマランキングや人気キャラクターランキングも合わせて発表されている。

ドラマランキングの1位は上戸彩さん主演で不倫を描いた「昼顔」。2位はそのドラマの描写が話題となった「明日ママがいない」、3位はNHKの朝ドラ「花子とアン」だった。朝ドラは、4位「ごちそうさん」と6位の「まっさん」がランクインしており、大河ドラマ「黒田官兵衛」も9位にランクインするなど、NHKの底力が見られる。

5位の「失恋ショコラティエ」は松本潤さんと石原さとみさんが出演した"月9"で、石原さとみさんのキュートな演技が話題となった。7位のファーストクラスは、沢尻エリカさんが久々の連ドラ主演としてカムバックした作品で、現在も2期目が放映されている。8位の「ルーズヴェルト・ゲーム」は、唐沢寿明さん主演のドラマで、原作は池井戸潤さん。10位の「ごめんね青春」は、宮藤官九郎さん脚本のドラマで、錦戸亮さんと満島ひかりさんの軽快な演技が視聴者の心を掴んでいる。

一方の人気キャラクターランキングでは、妖怪ウォッチのキャラクター「ジバニャン」が当然1位……と思いきや、「ドラえもん」が1位を獲得し、長年日本のアニメ界を引っ張る貫禄を見せつけた。3位「ふなっしー」と5位「くまモン」は有名ご当地キャラクターとして、二強の地位を確立している。4位のピカチュウも堅実にランクインを果たした。

都道府県別ランキング

都道府県名と合わせて検索されたキーワードがわかる都道府県別ランキング。

地域によっては、地震などの自然災害や事件・事故などの関連検索が並んでいるが、Twitterなどで話題となった千葉県の「千葉ットマン」や神奈川県と茨城県の「よくわかる神奈川県」「よくわかる茨城県」など、"面白ネタ"もよく見られる。都道府県ごとのトップ5は以下の通り。

北海道、青森県、岩手県

秋田県、山形県、宮城県

福島県、茨城県、千葉県

群馬県、埼玉県、神奈川県

東京都、栃木県、山梨県

静岡県、岐阜県、石川県

長野県、福井県、愛知県

新潟県、富山県、兵庫県

大阪府、京都府、奈良県

和歌山県、滋賀県、三重県

山口県、広島県、鳥取県

島根県、岡山県、徳島県

香川県、高知県、愛媛県

福岡県、鹿児島県、宮崎県

熊本県、長崎県、大分県

佐賀県、沖縄県

その他は?

ほかにも米国やグローバルにおける急上昇ランキングも公開されており、それぞれ1位はロビン・ウィリアムスさんがランクイン。日本でも話題になった単語の多くが上位を占めており、「Ebola(エボラ出血熱)」や「Frozen(アナと雪の女王)」「ISIS(イスラム国)」「ALS Ice Bucket Challenge」など、社会現象、社会問題となった単語が多く並んでいる。

「Japan」の関連検索では、ワールドカップの対戦国が多く並んでいるほか、「typhoon」や「volcano(御嶽山噴火)」など、自然災害に関する検索も見られた。

「○○賞」で何が一番検索されたかのランキングでは、「ノーベル賞」がトップとなった。

最後に、急上昇ではない検索の総合ランキングでは「Yahoo」が1位に輝いた。2位に「YouTube」、3位に「Facebook」が入るなど、上位の多くは人気ネットサービスが占める結果となっている。