JR北海道はこのほど、函館本線大沼~渡島砂原~森間(通称「砂原線」)で今年4月から実施していた、木製枕木をコンクリート製(PC枕木)に入れ替える軌道強化工事を11月30日で完了したと発表した。

PC枕木への入れ替え工事の様子

今回の工事は、工事対象区間(約35km)にある約2万7,000本の枕木を短期間で一気に取り替えるというもの。PC枕木は軌道変位がしにくく、耐用年数も長いため、保守労力の軽減や保守費用の削減につながるメリットがあるという。工事費用は約12億円。

なお、入れ替え工事によって役目を終えた木製枕木の一部は、「『安全の取り組み』および『安全の重要性』を保線関係社員に意識付けることを目的に」(JR北海道)、ストラップに加工された。約2,000個を非売品として制作し、「安全の誓い」「砂原線PCマクラギ化記念」などの文字を刻印し、保線関係社員や関係会社に配布したという。