データサイエンティスト協会とスキル定義委員会はこのたび、データサイエンティストの「ミッション・スキルセット・定義・スキルレベル」について公開した。

同内容は、11月27日に開催した「データサイエンティスト協会1stシンポジウム」において、スキル定義委員会より「データ社会に求められる新しい才能とスキル」として発表されたもの。

データサイエンティスト協会 Webサイト

これによると、データサイエンティストに求められるスキルセットとは、「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」の3つとなる。

「ビジネス力」とは、課題背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し解決する力(business problem solving)を指し、「データサイエンス力」は情報処理・人工知能・統計学などの情報科学系の知恵を理解し、使う力(data science)、「データエンジニアリング力」はデータサイエンスを意味のある形に使えるようにし、実装・運用できるようにする力(data engineering)を意味するという。

データサイエンティストに求められるスキルセット

同協会は、3つのスキルを、どれも欠けてはならず、課題解決のフェーズによって中心となるスキルが変化すると説明する。

課題解決の各フェーズで要求されるスキルセットのイメージ

また、これからの時代に求められるデータサイエンティストを、「データサイエンス力・データエンジニアリング力をベースに、データから価値を創出しビジネス課題に答えを出すプロフェッショナル」と定義する。

なお、データサイエンティスト協会は、データサイエンティストのミッション・スキルセット・スキルレベルについて大枠が見えてきたと述べる。スキル定義委員会は今後、データサイエンティストの育成や運用課題について、さらに検討を進めていく考えだ。