ソニーとWiLは12月12日、スマートロック製品の開発・製造・販売およびその運営サービスを提供する合弁会社「Qrio」を設立すると発表した。Qrioは、12月中の設立を予定している。

スマートロックとは、無線セキュリティ技術を活用しスマートフォンなどのモバイル機器のアプリから鍵の施錠、開錠ができる電子鍵のこと。スマートロック製品は、スマートフォンなどのモバイル端末を介して鍵を開閉できる。

モバイル端末を利用することで、家族や友人の間、不動産業者間などでスマートフォンを鍵代わりとして施錠、開錠ができるため、鍵の受け渡しなどの手間を省くことができるようになる。

Qrioは、ソニーが保有する無線セキュリティ技術、公開鍵認証技術などを活かしたスマートロックを開発・製造し、2015年度より個人および法人に向けて販売を開始する。

会社概要は、資本金が3億3350万円、出資比率がWiL Fund I, LPが60%、ソニーが40%。代表取締役はWiLの西條晋一氏が就任した。

なお、クラウドファウンディング「Makuake」で同社がサポーターを募っている。15日時点で336人のサポーターが目標金額「150万円」を大きく超える473万円の支援を行っている。

WiL Fund I, LPは、WiLが運営するベンチャー投資育成のファンドで、日米のベンチャー企業への投資、大企業との連携による新規事業の育成などを手掛けている。また、大企業とベンチャーのコラボレーションをプロデュースを通じて、オープンイノベーションを加速させ、起業家精神を普及する活動も行っていることが特徴だ。