ソフトバンクモバイルは12日、SoftBank 4G LTE(FDD-LTE)エリアで、高音質な通話が可能な「VoLTE」をAndroidスマートフォン「AQUOS CRYSTAL X」の発売日に開始すると発表した。同端末の予約受付は13日に開始となるが、発売日については明らかにされておらず、VoLTEサービスの開始日は未定。

VoLTEは、LTE通信ネットワークを活用し、高音質通話を実現する技術。ソフトバンク版VoLTEでは、高音質通話(HD Voice)のほか、発着信時間の短縮、通話中の高速データ通信も可能とする。また、周波数を効率的に活用し、一度に多くの人が快適に通信ができるようになるという。VoLTEが利用できるのは、同社のネットワークエリア内において、対応端末同士での通話の場合に限られる。また、VoLTEによる通話中にLTEから3Gに切り替わると、3G通話の音質に変更される。

また、同社ではVoLTEに加えて、3Gでも「HD Voice(3G)」による高音質通話を提供する。これにより、「VoLTE」対応端末間の通話だけでなく、「HD Voice(3G)」対応端末間、「VoLTE」と「HD Voice(3G)」間でも高音質通話が行える。

対応端末は、「AQUOS CRYSTAL X」の発売を皮切りに、順次拡大していく予定。発売中の「AQUOS CRYSTAL」も、今月月以降のソフトウエア更新により、HD Voice(3G)とVoLTEに順次対応する。VoLTEの利用に当たっては、オプションサービス(無料)の申込みが必要となる。HD Voice(3G)は対応端末であれば利用でき、申込みは不要。VoLTE、HD Voice(3G)の利用料金は、現在加入中の料金プラン・割引サービスに準じ、追加料金は発生しない。

VoLTEは、NTTドコモが今年6月に開始、続いてKDDIが本日12日よりサービスを開始したサービス。ソフトバンクモバイルが今回発表したことで、主要3キャリアのサービス概要が出揃ったことになる。