HRプロは11日、「2016年度新卒採用の意識調査」の結果を発表した。同調査は11月14日~27日の期間、上場及び未上場企業の新卒採用担当者及び、2016年度卒業予定の大学生・大学院生を対象に実施したもの。

企業・学生の8割以上が2016年の新卒採用に不安

「企業・学生に2016年度新卒採用に対し不安を感じるか」を尋ねたところ、企業の81%、学生の86%が「不安」を抱えていることが明らかになった。

「企業・学生に2016年度新卒採用に対し不安を感じるか」

企業が不安を抱える理由は、「採用時期の変更」(75%)、「学生のエントリー数が少ない可能性」(53%)、「希望するような人材が応募しない可能性」(47%)が上位となった。学生は「全体のスケジュールが変わったから」(65%)、「志望する企業のスケジュールが不明だから」(45%)、「自己分析ができていないから」(45%)であった。

就職活動のスケジュールについて、「企業はスケジュールを守った採用活動をすると思うか」という問いに対し、学生の43%は「大手企業は守ると思う」と回答。「既に就職活動を始めているか」という問いに対しては、学生の97%は「何らかの活動を始めている」と回答。「特に就職活動をしていない」という学生は3%にとどまった。「就職活動を始めている理由」として最も多かったのは「3月からでは遅い」(57%)であった。

「企業・学生に2016年度新卒採用に対し不安を感じるか」

採用活動の後ろ倒しを受けて、「昨年度と採用方針を変える予定か」を尋ねたところ、「変える予定」と回答した企業は42%。「変えない予定」(35%)、「未定」(23%)を上回る結果となった。