JR北海道は北海道新幹線用車両H5系による列車走行試験実施にともない、青函トンネルを通る夜行寝台特急と急行列車の一部を年末年始期間に運休する。

寝台特急「北斗星」

これは在来線が運行しない夜間の時間帯(間合い)を延長させるのが目的だという。12月1日から始まった北海道新幹線の走行試験では、在来線との共用走行区間(木古内~奥津軽いまべつ間)において、在来線が運行しない夜間の時間帯(間合い)を利用して車両を走らせることとなっている。

JR北海道によれば、ATC信号が地上と車上で正常に送受信できているかなどを確かめる「ATC現示試験」を供用走行区間で実施する際は、在来線の2万ボルトから新幹線の2万5,000ボルトへの切替えと復旧でそれぞれ約1時間を要する。このため、間合いを利用した試験列車の1回(1日)当たりの運転時間はわずか1時間半程度に留まるという。

そこで、貨物列車が運休する年末年始に合わせて寝台特急「北斗星」と急行「はまなす」も計画的に運休とし、供用走行区間での夜間の間合いを大幅に拡大。最大5時間程度の試験運転時間を確保する。