新宿駅東口の街頭ビジョン「ユニカビジョン」

大日本印刷(以下:DNP)は、店内などに流れる音に埋め込まれた電子透かしを取得して、イベントやクーポンなどの情報をスマートフォンで閲覧できるサービスを開発したと発表した。ユニカが運営する新宿駅東口の街頭ビジョン「ユニカビジョン」で、本サービスを利用した情報配信が採用されたという。

DNPが開発したのはデジタルサイネージや店内などで流す音源データに、あらかじめ電子透かしを埋め込み、生活者が専用アプリを立ち上げた状態でスマートフォンがその音を感知すると、音源データとそこに埋め込まれた音響電子透かし情報を取得し、関連するさまざまな情報をスマートフォンへ配信するというもの。

人間の耳では識別しにくい電子透かし技術を活用しており、電子透かしを埋め込んだ音は原音とほとんど変わらないという。また、電子透かしには高周波領域を使わないため、既存のスピーカーを利用してサービスを提供できる。

1曲の中で部分ごとに埋め込む情報を変えることによって、複数の情報を配信すること可能で、音が届く範囲であれば、同時に多くに生活者に情報を配信できる。

DNPは、印刷の画像電子透かしと音響電子透かしの両方に対応したアプリ「QUEMA for Smartphone」を、2015年1月より配信する予定。