キャセイパシフィック航空は12月9日、東京国際空港(羽田空港)国際線ターミナルの114番ゲート近くに「キャセイパシフィック・ラウンジ」を開設した。同空港に国際線を乗り入れる日系以外の航空会社が自社ラウンジを設けるのは同航空が初となる。

国際線ターミナルの114番ゲート近くに設けた「キャセイパシフィック・ラウンジ」

香港以外の自社ラウンジとしては最大級の広さ

同ラウンジは、搭乗前のファーストクラスおよびビジネスクラスの乗客を対象にした施設。自然光を3方向の窓より採り入れた明るい空間で、総床面積は約990平方メートル。ホームタウンである香港以外の自社ラウンジとしては最大級の広さとなる。

天然資材を多用した造り

ラウンジの設計は、ロンドンを拠点に活躍するイルゼ・クロフォード氏率いるスタジオイルゼ(StudioIlse)が担当した。サクラ材や石灰石など天然資材を多用し、温かみのある雰囲気を演出しつつ、音響や照明効果にも最大限の配慮を施している。数多くの観葉植物や日本のアート作品を要所に配置し、居心地の良さにもこだわった。

家具はデザイナー家具を採用し、照明器具は実用性と快適性を兼ね備えたものを設置した。窓際には一人掛けの椅子や照明と電源ソケットを備えた特製サイドテーブルを並べており、利用客はゆったりと腰掛けながら窓外の滑走路の様子を眺めることができる。

また、ラウンジの一角にはビジネススペース「ビューロー」を併設。2種類のOSを搭載したiMacとプリンターを完備した計4席のワークステーションを配備した。ラウンジ内ではWi-Fi網を通じた高速インターネット接続も常時可能となっている。

ラウンジ全体の天井と壁面をサクラ材で統一し、床面にはライムストーンを敷き詰めている

ザ・ヌードル・バーなど充実した飲食施設

飲食施設も充実しており、「キャセイパシフィック・ラウンジ」の象徴的存在とも言えるザ・ヌードル・バーでは、香港国際空港のラウンジでも人気の坦担麺やワンタン麺など、本格的な麺料理をシェフ自らが提供する。午前11時までの時間帯には和朝食やフレンチトーストなども楽しめる。

バーには真鍮のカウンターを設置

人気のキャセイパシフィック特製坦麺も

もうひとつの飲食施設「フード・バー」では、コーヒーとともに、各種サラダやサンドイッチ、キッシュ、ペイストリー各種、デザートなどの軽食メニューを取りそろえる。バーでは同航空特製のシグネチャー・カクテルを含めた豊富なアルコール類とノンアルコール飲料をバーテンダーが提供する。