日本ヒューレット・パッカードは12月10日、新たなクラウドベースの決済プラットフォームならびにハードウェア・セキュリティ・モジュール「HP Atalla Network Security Processor(NSP)」を利用したEuropay、MasterCard、Visa(EMV)の発行サービスのサポートを拡張すると発表した。

これにより、決済/データセキュリティ・ソリューション「HP Atalla」が現在提供しているApple Pay、EMVトークン化、カード暗号化のサポートを拡大する。

あわせて、電子決済方法のセキュリティを強化するうえで人気の高い電子決済システム、その導入傾向、必要不可欠なテクノロジーに関する調査結果「2014 Security&Compliance Trends in Innovative Electronic Payments Report(革新的な電子決済に関するセキュリティとコンプライアンス動向報告書)」を発表した。

これによると、回答者の75%が自身の組織がモバイル機器や電話番号、次いでプラスチック製のギフトカードを使った決済への対応を計画していると答え、43%が今後、組織の決済戦略にe-Currencyが含まれるだろうと回答したという。

また、回答者の66%が新たな決済方式の導入に際してユーザー認証が主な課題となると回答している。同社はこの対策として、組織は暗号学、鍵管理、ハードウェア・セキュリティモジュール(HSM)、相互運用性などのテクノロジーを検討できるとしている。

一方、消費者がプライバシーに関する懸念を理由にこうした決済方法の利用をためらうと答えた回答者は38%にとどまった。