JR西日本金沢支社は9日、同社管内の北陸新幹線各駅の発車メロディの概要を発表した。あわせて金沢駅出入口の名称変更も発表された。

伝統的なデザインと洗練されたデザインが共存する金沢駅に、中田ヤスタカ氏のメロディが響く

金沢駅の発車メロディは、2001年にCAPSULEでCDデビューし、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんらのプロデュースでも知られる金沢市出身の音楽家・中田ヤスタカ氏がオリジナル曲を制作。「金沢の山から海にかけての起伏ある自然条件と『伝統と創造』が調和するまちのイメージと、新車両も有する北陸新幹線の『スピード感と快適性』を感じ取れるよう表現したメロディ」になるという。

新高岡駅の発車メロディは富山県出身の音楽家・太田豊氏が制作したオリジナル曲に。富山駅の発車メロディは、尾崎豊さんや浜田省吾さんらのプロデュースで知られる富山県出身の音楽プロデューサー・須藤晃氏がオリジナル曲を制作し、「富山の豊かな自然に育まれた清流を穏やかに流れる水の調べと、ガラスの街とやまが奏でる煌びやかなイメージを融合させたメロディ」となる。

黒部宇奈月温泉駅の発車メロディに決定した「煌 ~水の都から~」を手がけたのは、1980年代に「完全無欠のロックンローラー」で一世を風靡し、バラエティ番組での企画曲のヒットも記憶に新しい富山県出身の作曲家・高原兄氏。黒部の情景を歌ったこの曲は、北日本放送(KNB)のテレビ番組「黒部 ~水と暮らす未来へ」で使用された楽曲だという。糸魚川駅の発車メロディは、糸魚川市出身の文人・相馬御風作詞の童謡「春よ来い」に決まった。

各駅の発車メロディに関して、「新幹線をより身近な存在として愛着を持っていただけるよう、地元にゆかりのあるメロディの導入を検討してまいりました」と金沢支社。来年3月14日の北陸新幹線長野~金沢間開業に合わせて使用開始される。

金沢駅では新幹線開業に合わせ、駅出入口の名称も変更。現在の東口は「兼六園口(東口)」、西口は「金沢港口(西口)」となる。金沢市内の代表的な施設名を取り入れ、県外からの利用者にもわかりやすい名称とする一方、長きにわたり親しまれてきた「東口」「西口」も併記して使用するとのこと。