オヤイデ電気(小柳出電気商会)は12月8日、コンパクトハイレゾプレーヤー「FiiO X1」を発表した。発売は12月19日。価格はオープンで、推定市場価格は20,000円前後(税別)。

「FiiO X1」。カラーはゴールドとシルバーの2色が用意されている

FiiO X1は、ハイレゾ音源に対応したポータブルプレーヤー。同社では「FiiO X3」や「FiiO X5」などのハイレゾプレーヤーをリリースしているが、FiiO X1はそれらに比べて、よりコンパクトでリーズナブルな製品だ。

再生可能なハイレゾ音源のファイル形式はWAV、FLAC、APE、ALAC、WMAで、WMAは48kHz/24bitまで、それ以外は192kHz/24bitまで再生可能だ。MP3やAACなど、通常のプレーヤーが対応している非ハイレゾ音源も利用できる。なお、上位モデルとは異なり、DSDの再生には対応していない。

メモリは内蔵されておらず、ストレージにはmicroSD/ SDHX/ SDXCメモリーカードを使用する。利用できるカードの最大容量は128GBだ。製品には8GBのmicroSDHCメモリーカードが付属している。

【左】ストレージにはmicroSDメモリーカードを使用 【右】DACは「PCM5142」、オペアンプは「ISL28291」を採用

DACチップはテキサス・インスツルメンツ製の「PCM5142」を採用。オペアンプにはインターシル製の「ISL28291」を採用している。

接続端子は、3.5mmステレオミニジャック×1系統とUSBポート×1基を装備。3.5mmステレオミニジャックは、スイッチによりヘッドホン出力とライン出力を切り替えて使用できる。ヘッドホンの推奨インピーダンスは16~100Ωで、16Ω負荷時の出力は100mW、32Ω負荷時は65mW、300Ω負荷時は8mWとなっている。周波数帯域は20Hz~20kHzで、歪率は0.004%(1kHz)。USBポートは充電専用で、上位機種とは異なりUSB DAC機能は搭載していない。

電源は内蔵のリチウムイオン充電池で、容量は1,700mAh。フル充電の場合、約12時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW57×D14×H96.6mmで、質量は106g。