JR東日本・JR西日本は5日、北陸新幹線金沢開業に向けた試験運転列車の運行について発表した。8日からE7系・W7系を使用した各種試運転が開始される予定だ。

上越妙高駅に停車中の北陸新幹線W7系(2014年8月撮影)

北陸新幹線長野~金沢間開業に向けて、これまで鉄道・運輸機構を主体に列車走行試験が行われてきた。12月8日からの試運転はJR東日本・JR西日本を主体に実施されるもので、車両走行試験・乗務員訓練・各種設備確認などがおもな目的となる。

試運転の運転区間は長野~白山総合車両所間とされ、開業前日の2015年3月13日まで実施される予定。使用する車両はJR東日本E7系・JR西日本W7系で、長野~上越妙高間で1日あたり最大25往復程度、上越妙高~白山総合車両所間で1日あたり最大14往復程度の運転を計画している。「開業に向けて2社で協力し、万全の準備を整えてまいります」(JR東日本・JR西日本)とのこと。

北陸新幹線の開業日は2015年3月14日。東京~金沢間速達タイプ「かがやき」10往復、停車タイプ「はくたか」計15往復(東京~金沢間14往復、長野~金沢間1往復)、富山~金沢間シャトルタイプ「つるぎ」18往復、現長野新幹線タイプ「あさま」(東京~長野間)16往復の運転が計画されている。「あさま」一部列車を除き、E7系・W7系を使用する。

東京~金沢間の最速達列車は2時間28分で到達する予定で、普通車指定席(通常期)を利用した場合の大人特急料金は6,780円、運賃との合計金額は1万4,120円となる見込み。東京~富山間では、最速達列車の到達時分は2時間8分、特急料金(大人・普通車指定席・通常期)は6,250円、運賃との合計金額1万2,730円が見込まれている。