日立金属は12月1日、高温環境下の特性に優れた車載用ソフトフェライトコア材料「MB20B」を開発したと発表した。

同製品は、車載用途を考慮した高温環境下の低損失特性に優れたMn-Zn系フェライト材料である。独自の粉末配合技術と粉末加工・熱処理技術により、低い磁心損失と高い飽和磁束密度を両立させた。130℃の高温環境下での磁心損失は従来品より20%改善させ、飽和磁束密度は同25%向上させている。これにより、消費電力を抑えるとともに発熱量を抑えることもできる。同製品を用いることで、トランスやインダクタ部品の高効率化、高信頼性化、小型軽量化が期待されるとしている。

なお、すでにサンプル出荷を開始しており、2015年から量産を開始する予定。

車載用ソフトフェライトコア材料「MB20B」