The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

12月1日(協定世界時)、OpenBSDのメーリングリストに投函されたメール「LibreSSL Windows Port Status Update」において、Windows 8.1を使ってLibreSSLの移植が進められていることが報告された。poll(2)システムコールをエミュレートする部分のコードの開発が進んだこと、#ifdefsや回避コードを使うことなくビルドが可能になっていることなどが報告されており、これにより苦労することなくメンテナンスできるようになるだろうと説明されている。

ただし、性能に関してはCygwinで動作するネイティブなopenssl.exeよりも50倍は遅いとしている。Windowsカーネルはソケットやパイプ、コンソールIOの扱いがUNIX系のオペレーティングシステムとは大きく異なっているため、現在のコードのままでは性能を発揮することはできないという。現段階では、最適化を実施するつもりはないとのことで、Windowsにおける処理速度の向上は将来で対応される見通しだ。

WindowsのPowerShellなどでは、UNIX系オペレーティングシステムで活用されているパイプラインと同じような記述が可能だが、これはパイプラインとは処理内容が抜本的に異なっており、性能を発揮するといった目的ではあまり活用できない。