東海道新幹線用車両N700Aが、環境負荷の低減に配慮した製品・サービスを表彰する「第11回エコプロダクツ大賞」のエコサービス部門で国土交通大臣賞を受賞した。表彰式は12月11日、東京ビッグサイトでの「エコプロダクツ2014展示会」会場内で実施される。

東海道新幹線N700A

エコプロダクツ大賞は、環境負荷の低減に配慮した優れた製品・サービス(エコプロダクツ)の表彰を通じ、さらなる開発や普及を図ることを目的に2004年に創設された。エコプロダクツ部門とエコサービス部門があり、今回はエコプロダクツ部門73件、エコサービス部門15件、計88件の応募があったという。N700Aは「高い環境性能を実現した省エネ型新幹線車両N700Aの開発と投入」の受賞名で、エコサービス部門唯一の国土交通大臣賞に輝いた。

置換え対象の700系と比べて電力消費量を19%(東海道新幹線区間)削減したことや、モーターを制御する電力変換装置を小型軽量化してすべての電動車に展開したこと、トイレや洗面所にLED照明を採用するなど車内の照明電力をN700系より約20%削減したこと、シートクッションに100%リサイクル可能な材質を採用したことなどが評価されたという。

N700Aは2013年2月に営業運転を開始し、2013年度までに13編成が投入された。2016年度までにさらに18編成投入される予定だ。