「妊活開始から妊娠まで、かかった月数を教えてください」「子どもは何人欲しいと考えていますか?」

エムティーアイは12月1日、妊活・妊娠・育児中の女性を対象に行った「妊活のストレスとパートナーとの関係について」の調査結果を発表した。調査は9月30日~10月30日、「ルナルナ ファミリー」サイト内で妊活・妊娠・育児中の女性1,240名を対象に行われた。

希望者の半数以上が半年以内に妊娠

「妊活開始から妊娠まで、かかった月数を教えてください」と聞いたところ、最も多かったのは「3カ月以内」で28.8%、次いで「4カ月以上~6カ月以内」で25.8%と、半数以上の人が半年以内で妊娠していることがわかった。

一方で、約2割の人は1年以上の妊活期間を経て妊娠しており、最長で5年間という回答もありました。調査では、「妊活を開始してから妊娠するまでの期間は個人差も大きいので、あまり焦らず自分のペースで活動し、ゆったりとした気持ちでいることが大切なのかもしれません」としている。

続いて「子どもは何人欲しいと考えていますか?」と聞くと、1位は「2人」で61.6%、2 位は「3人」で30.1%と、妊娠を希望する9割以上のユーザーは2人以上の子供を望んでいることがわかった。

「しかし、厚生労働省の調査では現在の日本の出生数は平均1.43人となっており、その数字のギャップには、妊娠を望まない人の増加も大きく関わっていると思われますが、"二人目不妊"や、働くママたちの就労環境など出産後の女性を取り巻く社会的な要因も大きいのではないのでしょうか」と同調査。

また6.4%の人が「1人」と回答しているが、初産の出産年齢が上昇していることもあり、「1人」で十分と考えているユーザーも一定数いるようだ。

約9割の女性が妊活にストレス

次に「妊活中にストレスを感じたことはありますか?」と聞くと、86.1%の女性が「ある」と回答。「ストレスを感じたことがない」という人は、13.9%しかいなかった。

「妊活中にストレスを感じたことはありますか?」

「妊活中にストレスを感じることを教えてください」の質問には、「なかなか妊娠しない焦り」と回答した人が35.0%と最も多く、「自分より遅く結婚した人からの懐妊報告」17.8%、「ネガティブになる自分に自己嫌悪する」17.2%と続いた。

また、自由回答には「自分は不妊症ではないかと毎月不安になる」「結果的には2カ月で授かることができたが、ネットの情報や基礎体温などから自分は人より妊娠しにくいと思い込んでいた」など、先のことがわからない妊活に、不安を感じながら取り組んでいる様子がうかがえる。

「妊活中にストレスを感じることを教えてください」

「妊活中、落ち込んだ時の対処法を教えてください」

落ち込んだ時は"夫に相談"が1位

「妊活中、落ち込んだ時の対処法を教えてください」と聞いたところ、1位は「夫に相談する」で30.7%、2位は「ネットのSNSや掲示板を見る」で25.1%、3位は「仲の良い友人に相談する」19.6%だった。

「妊活中にやめてほしいと思った周りの反応はどのようなものですか?(自由回答)」の質問に最も多かった意見は、「子どもはまだ?」だった。同様に「早く生んだ方がいいよ」との言葉に、「私だって子どもを望んでいます!」との声や、「あいさつ代わりにまだ?と聞かれる」「『当然すぐできる』という前提で話される」など、周囲が軽い気持ちで言った言葉でも、妊活している女性にとっては、心ない言葉に感じられ傷ついている人も多いようだ。

また、「二人目は?」「一人っ子はかわいそう」など、二人目を急かされることや、「男の子のみを希望される」など、自分では対処できないことについて、周りからプレッシャーを感じストレスになっていることがわかった。

ほかにも、「周囲からタバコや飲酒を進められること」「子どもを希望していないものとして話をされる」などさまざまな意見があり、「無理に励まそうとしないでほしい」との意見からは、そっとしておいてほしいと感じている本音もうかがえた。

「一緒に頑張ろう」など、同じ妊活中の女性からの言葉が励みに!

「妊活中にうれしかった周りの反応はどのようなものですか?(自由回答)」の質問には、夫や友達だけでなく、同じ妊活中の人からの言葉がうれしいという声が多くみられ、自分の思いに共感してもらえた時に、救われたと感じることが多いようだった。回答例は以下の通り。

■思いつめすぎないように、とかけられた言葉

「ゆっくり頑張ろう」
「心配しなくても大丈夫」
「あなたのせいじゃないよ」
「1人で悩まないでね」

■カラダをいたわる言葉・救いになった行動

「身体を大事にしてね」
「妊活にいいものをプレゼントしてくれた」
「重いものを持ってもらえた」

■自分の気持ちに寄り添ってくれる言葉・妊活中の人からの言葉

「悲しいよね」
「私も同じ体験をしたよ、つらいよね」
「一緒に頑張ろう」

■夫からの言葉・救いになった行動

「君が元気でそばにいてくれて、一緒にいられるだけで幸せだよ」
「自分たちのスピードで、焦らずゆっくりやろう」
「"焦らないで大丈夫"と抱きしめてもらえた」

■赤ちゃんについての言葉

「まだ二人のところに下りてくるタイミングを待ってるんだよ」
「まだ赤ちゃんがこないのは夫婦との時間を大事にしなさいってことだよ」
「ママが悲しくて泣いてたら、赤ちゃんだってきたくないって思うよ、だから幸せオーラだしまくろう!」

8割以上の夫が妊活に協力的

「夫は妊活に協力的ですか?」と尋ねたところ、「協力的」48.2%と「まあまあ協力的」34.8%の回答を合わせると、8割以上の夫が協力的という結果になった。

「夫は妊活に協力的ですか?」

「妊活中の夫がしてくれた行動で最もうれしかったことや、思わず人に話したくなったエピソードがあれば教えてください」

「妊活中の夫の行動で悲しかったことや、すれ違いを感じたエピソードがあれば教えてください(自由回答)」という質問には、以下のような声が集まった。

■"仲良し日"(性交渉)に関するエピソード

「タイミングの日に疲れているから、眠いからと相手にしてもらえなかった」
「今日は無理と言われる!」
「妊活と思ってSEXするのがストレスと言われた」 「すればいいんだろ! と言われた」
「この日! と決めてするのは嫌だ! と言われた」
「セックスレスになった」

■協力してくれない! エピソード

「自分には不妊の原因がないと思っている」
「趣味と仕事が中心の生活で、妊活に協力してくれない」
「タバコをいつまでたってもやめてくれない」
「子供がほしいというくせに、努力をしてくれない」
「いつが良いタイミングか聞いてくれていない」

■何気ない言葉・態度についてのエピソード

「子供が欲しいと、ふいに口にされることが辛い」
「今回は妊娠したでしょう、と言われた」
「何で生理がきたの? と言われた」
「焦りすぎ、と言われた」
「生理が始まってしまったとき、自分は泣いているのに相手は慰めてくれない」
「何でそんなことを話し合わないといけないの? と言われた」
「妊活に必死過ぎない? と一言…」

「妊活中の夫がしてくれた行動で最もうれしかったことや、思わず人に話したくなったエピソードがあれば教えてください」と聞くと、以下のような声が寄せられた。

■"仲良し日"(性交渉)に関するエピソード

「"仲良し日"を旦那が覚えていてくれた」
「タイミングを合わせる日を聞いてくれるようになった」
「タイミングを取る日を伝えたら、いつもありがとうねって言ってくれた」
「また来月頑張ろうと言ってくれた」
「妊活前の仲良しは月1回だったけど、妊活を始めたら週1回以上に増やしてくれた」

■協力してくれた! エピソード

「一緒に頑張ろうと病院に付き添ってくれた」
「いつもありがとう、と言ってくれた」
「病院に行こうかな、と自発的に言ってくれた」
「先輩パパに相談してくれていた」

■何気ない言葉・態度についてのエピソード

「夫が誘ってくれた」
「子宝祈願の有名な神社にお参りに行きたい! と言ったら、快く連れていってくれた」
「ストレスを感じないようにと家のことを手伝ってくれたこと」
「一緒に妊娠の勉強をしてくれた」
「コウノトリさん、住所がわからないのかな? と私を笑わせてくれた」
「体を冷やすのは良くないと話したら、布団をかけてくれるようになった」

「妊活をする上で、夫に対して気遣いや工夫をしているものがあれば教えてください」と聞いたところ、最も多かった回答が「妊娠に関する情報をさりげなく伝える」で26.0%、次いで「普段からスキンシップをとる」23.6%、「褒める、感謝の気持ちを伝える」17.6%、「夫の体調を気遣う」16.6%となった。