シンメトリックは11月28日、既存のPCサイトを活用し、スマートフォンやタブレット向けWebサイトを開発するツール「GeneCode(ジーンコード)」の最新バージョンを発表した。

GeneCodeは、Webサイトのツリー構造をサーバ側で変換することにより、各デバイスに最適なUIを提供するもの。

最新版となるバージョン2では、AjaxコンテンツやiFrameコンテンツ、セキュアコンテンツを持つPCサイトの変換テンプレートが容易に制作できるよう、サーバとクライアント(スマートフォン側)の両方で変換を可能とする「2段階変換」を実現。これにより非同期通信を行うコンテンツを含め、すべてのPCサイトをスマートフォン向けに変換できる。

また、同バージョンでは、従来のジーンコードビルダーを再設計し、新たに専用のIDE(統合開発環境)として「ジーンコードIDE」を提供。スタンドアロンでの開発を可能とし、横スクロールUIのほか、HTMLやJavaScript、CSSに対するエディタも装備する。

「ジーンコードIDE」イメージ

今回提供される「PostJS機能(クライアントJavaScript追加処理機能)」は、JavaScriptの実行タイミングを監視し、任意のタイミングで「差込処理」を行うもの。Ajaxコンテンツのようにクライアントサイドで実行されるプログラムに対し、同機能を使うことで容易に変換を行うことができる。

「PostJS機能」概要

なお、このほかにも最新版では、iFrame を意識させない開発を実現する「クロスドメインコンテンツ対応」や、ジーンコードIDEを通して表示した画面ソースを自動で保管し、それをテンプレート開発に利用する「PCコンテンツ再利用機能」などの特徴を持つ。

同ツールは、年間サブスクリプションライセンスとして提供され、ライセンス版とクラウド版を用意。ライセンス版は、初期費用が15万円(税別)~で、ライセンス料が1年あたり150万円(税別)~、クラウド版は、月額費用30万円(税別)~となる。「ジーンコードIDE」の利用には別途費用が必要で、1ユーザーあたりの料金は年間5万円(税別)だ。