日経リサーチは11月27日、総合企業ランキング「NICES」2014年度版の調査結果を発表した。

「NICES」は企業に関係するステークホルダーにとって「優れた企業」像を探るため、日本経済新聞社・日本経済新聞デジタルメディア・日経リサーチが共同開発した企業評価システム。

企業へのアンケート結果と公開財務データをもとに、ステークホルダーの観点からの4つの実績評価(投資家、消費者・取引先、ワークライフバランス、社会)と、将来性評価としての「潜在力」の合計5つの視点から企業を分析してランキングを作成している。

2014年度版はトヨタ自動車が昨年の2位から順位を上げ、5年目の調査で初の首位となった。以降、セブン&アイ・ホールディングス、NTTドコモ、キヤノン、東レと続く。

NICES総合ランキング トップ10

今回順位 前回順位 社名 総合得点
1 2 トヨタ自動車 897
2 1 セブン&アイ・ホールディングス 880
3 4 NTTドコモ 850
4 18 キヤノン 842
5 5 東レ 838
5 3 日産自動車 838
7 6 ホンダ 835
8 9 ダイキン工業 832
9 15 NTT 828
10 22 三菱商事 823

2014年度番の特徴として、「消費者・取引先」で大幅に順位を上げ首位に立ったキヤノンが総合ランキングでも18位から4位に急上昇したほか、昨年に続き自動車大手が上位をキープするなど、円安の影響を受けてグローバルに展開している企業が好調だったことが挙げられている。

総合企業ランキング「NICES」の調査結果をベースにしたレポート・データ集「総合企業ランキング『NICES(ナイセス)』報告書・ベンチマークレポート」が12月下旬から発売される予定。価格は20万円(税別)。