全国銀行協会は27日、2014年9月末時点(7~9月期)における「インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し」に関する調査結果を発表した。それによると、7~9月期の不正払戻し被害件数は260件、被害金額は3億9,400万円となった。前年同期は、被害件数が242件、被害金額が2億7,400万円だった。

内訳を見ると、法人の被害件数は23件(前年同期3件)、被害金額は2億1,900万円(同300万円)。4~9月の累計では被害件数71件、被害金額4億1,700万円となり、過去最悪だった2013年度(被害件数35件、被害金額1億8,300万円)の被害を半年間で2倍以上を上回った。

インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し件数・金額について(平成26年度)(出典:全国銀行協会Webサイト)

個人の被害件数は237件(前年同期239件)、被害金額は1億7,500万円(同2億7,100万円)。対応方針決定済件数は112件、うち補償件数は108件、補償率は96.4%となった。