FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSD Foundationは11月24日(米国時間)、「FreeBSD Foundation: 64-bit ARM architecture project update」において、現在開発が進められている64ビット版ARMアーキテクチャ(AArch64、ARMv8、arm64などの表記が使われる)へのFreeBSDの移植状況を伝えた。この取り組みはFreeBSD Foundation、ARM、Cavium、Semihalf、Andrew Turnerの協力によって進められている。

これまで、組込み機器において採用されることが多かったARMプロセッサだが、64ビット化されマルチコア/メニーコア化したARMプロセッサはサーバやエンタープライズ向けの市場でも注目を集めている。FreeBSDを自社のプロダクトに採用している企業では64ビット版ARMプロセッサへの対応を期待している。

今回の発表はそうしたニーズにこたえる取り組みの進捗を示すものとなっており、FreeBSDプロジェクトは64ビット版ARMに対応した「FreeBSD/arm64」を『Tier-1』レベルでサポートする方向で開発を進めている。

『Tier-1』はFreeBSD/amd64などと同レベルのサポートを意味しており、リリースごとにインストールイメージやパッケージが提供される。FreeBSDプロジェクトはメニーコアに対応したARMプロセッサを重要なプラットフォームであると見なし、今後も積極的に開発を継続していくものと思われる。