IDTは11月27日、シリアルデータ通信システムでビット誤り率を下げるための位相ジッタが極めて低いシンセサイザ「8T49NS010」を発表した。

同製品は、10出力のシンセサイザで、12kHz~20MHzの標準的な積分範囲におけるRMS位相ジッタが86fsの高周波クロックを提供する。また、一体型のファンアウトバッファを備えるため、付加的な位相ジッタの問題や、発振器からファンアウトバッファへの雑音結合の問題が解消される。加えて、さまざまな用途での要件を満たすため、プログラマブルな構成と出力レベルに対応する。

さらに、I2Cシリアルインタフェースで構成でき、工業用温度範囲で動作する。そして、出力のパワーダウンおよび差動出力向けに、通常のスイングが750mVのLVPECL出力レベルと、外部のDC終端なしで同様のスイングと出力レベルを提供する。この他、外部の基本モード水晶を使用し、ハイエンド発振器に伴う費用と可用性の問題を軽減するとしている。

シリアルデータ通信向けに低位相ジッタを実現するシンセサイザ「8T49NS010」