米Googleは11月24日(現地時間)、ChromeブラウザのNPAPI(Netscape Plugin Application Programming Interface)プラグイン・サポートを完全終了するまでのスケジュールを明らかにした。

現在ChromeはNPAPIプラグインをサポートしているが、自動実行できるプラグインはホワイトリストに登録された一部のプラグインに制限されている。その他のNPAPIプラグインは、ユーザーが実行を許可することで特定のサイトにおいて使用することが可能だ。Chromeチームは2015年1月にホワイトリストの提供を終了させる。ホワイトリストに登録されたNPAPIプラグインも自動実行できなくなり、デフォルト状態で全てのNPAPIブラグインがブロックされる。そして同年4月にChromeのNPAPIサポートが無効化され、Chrome Web StoreにおいてNPAPIプラグインを必要とする拡張機能が非公開になる。ただし、移行完了が間に合わなかった一部のユーザー向けに試験運用機能(chrome://flags/#enable-npapi)経由またはエンタープライズ・ポリシーを通じて、一時的にNPAPIを再有効にするオプションを残しておく。同年9月には再有効オプションも削除し、ChromeにおけるNPAPIサポートが完全に終了する。

NPAPIはブラウザとネイティブアプリケーションを結ぶ薄いレイヤーとして重宝されてきたが、モダンブラウザにおいては老朽したアーキテクチャであり、セキュリティと機能の両立が難しくなっていた。そのためChromeチームは今年の春に、近い将来にChromeでNPAPIプラグインのサポートを終了させる考えを明らかにし、HTML5 Media ElementsやWebRTC、Native Client (NaCL)など替わりになるソリューションへの移行を呼びかけていた。Googleによると、9月13日時点で8.9%だったJavaプラグインの月間使用率が10月14日には3.5%に減少した。6%だったFacebookプラグインは3%に、9.1%だったUnityプラグインは1.9%というように順調にNPAPIプラグインの使用は減っている。