Alteraの日本法人である日本アルテラは11月13日、産業用EtherCAT向けソリューションを拡充すると発表した。

産業用EtherCATは、大手企業による全面採用が相次いでいることを背景に、急速に拡大している。日本アルテラでは、これまでEtherCATについてはIPコア群「Access IP」としてサポートしてきたが、新たに設計開発パートナーにJSLテクノロジーを迎えたことにより、「Access IP」でのIPコアの提供だけでなく、FPGAベースのEtherCATの設計から実装までを包括的にサポートするソリューションをワンストップで提供できるようになった。また、両社が提供するソリューションを利用することで、FPGAの柔軟性と長期供給という利点を、大きな負荷なく活用できるようになり、ユーザーは自身の設計に集中できるようになるとしている。

JSLテクノロジーは、産業用EtherCAT向けソリューションの開発、設計サポートにおいて、優れた実績を有している。JSLテクノロジーのデザインサービス、SoC「Cyclone V」向けEtherCATスレーブ用のSDK、「Cyclone V」向けドライバパッケージを含む各種ソリューションを活用することで、信頼性、正確性の高い動作実装を確実に導入できるようになる。このうち、同社のEtherCATスレーブ用のSDKは、OS非依存を特徴とし、容易かつ簡単に実装できるといった利点を有する。同SDKでは、ブートローダやFPGAに実装されるESC-IPとのインタフェース、すぐに使用できる各種ペリフェラルドライバ、スレーブスタックが簡単に実装できる環境などが提供されている。このように、ARM側のソフトウェア開発に必要なソフトウェアや環境に加え、日本語マニュアルも準備されているため、EtherCATスレーブ製品の開発が容易になるとしている。