住友電気工業(住友電工)は11月10日、高度な画像認識技術を用いて、監視カメラ映像より自動で人を検知する画像監視装置「Smart Chaser」の新製品として、ネットワークカメラ対応機種を発表した。

「Smart Chaser」は、ブラウザ上でカメラ設置条件、および発報条件(侵入・滞留など)を設定し、固定された監視カメラと繋ぐだけで、画面内に映る動体の中から設定した発報条件に合致する人を高精度に検出することができる画像監視装置である。検出された人物には検出枠が付加され、監視映像の視認性を高めることができ、追跡中は移動する人物の軌跡を表示することができる。さらに、周辺機器と連携して、設定した発報条件に合致する人が出現した場合に、監視室での警報装置発報や、現場で光や音による威嚇装置作動などの動作も可能にする。これらにより、正確かつ効率的な監視運用が実現でき、犯罪や事故の未然防止、監視員の負荷軽減に貢献するという。

すでに、同社は4月に「Smart Chaser」のアナログカメラ対応機種を先行して発表している。今回、幅広い分野で画像監視が求められる中、アナログカメラからネットワークカメラへの移行ニーズや新設ニーズに応えるため、ネットワークカメラ対応機種を11月より発売する。

住友電工の画像監視装置「Smart Chaser」