ユビキタスは11月7日、Ubiquitous ECHONET LiteのWi-SUN対応バージョンの提供を開始したと発表した。

日本国内での省エネ、低炭素社会の実現を目標とした「エネルギー基本計画」に基づく、2020年代早期の全需要家へのスマートメータの設置に向け、HEMSコントローラとスマートメータの通信路であるBルートにおいて、上位層の通信規格としてECHONET Liteを、下位層の920MHz無線通信規格としてWi-SUNを、それぞれ使用することが経済産業省のスマートメータ制度検討会にて合意された。これに伴い、各電力会社はECHONET LiteとWi-SUNを搭載したスマートメータの開発や設置をすでに開始している。また、HEMSコントローラとスマートメータのアプリケーション通信の規格書と認証制度(SMA認証)がエコーネットコンソーシアムにて新たに策定されている。今後は、これらの通信技術を活用した需要家への新しいサービスを展開する事業者や、新たな産業の出現も期待されている。

こうした背景を受け今回、同社では、Wi-SUNを使用しSMA認証が必要なHEMSコントローラやスマートメータ向けに、各社のWi-SUN準拠の無線モジュールに標準対応したECHONET LiteミドルウェアであるUbiquitous ECHONET Lite SDK for Wi-SMARTの提供を開始した。これにより、スマートメータによる需要家の電力使用量、消費電力の制御など高度な連携、サービスをいち早く実現できるという。また、Wi-SUN対応無線モジュールを開発する企業向けには、Wi-SUN対応プロトコルスタックであるUbiquitous Wi-SMARTを提供している。Ubiquitous Wi-SMARTを搭載することにより、Ubiquitous ECHONET Lite SDK for Wi-SMARTで標準対応可能な無線モジュールの開発が可能となるとしている。

各電力会社とホームネットワークとの通信路イメージ