本田技研工業(ホンダ)は10日、「レジェンド」をフルモデルチェンジして発売すると発表した。5代目となる新型「レジェンド」は2015年1月22日から販売開始される。

新型「レジェンド」

同社の最上級セダン「レジェンド」は、1985年に初代モデルが誕生し、1990年、1996年、2004年にフルモデルチェンジが行われたが、2012年7月までに販売終了。10年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「レジェンド」では、3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」や先進の運転支援システム「Honda SENSING」などを搭載。「30年以上におよぶ高級車開発のノウハウを基本に、最先端技術と情熱を結集してつくりあげた、セダンの新たな理想形」としている。

「SPORT HYBRID SH-4WD」では、車体前部にV型6気筒3.5リットル直噴i-VTECエンジンと高性能モーター内蔵の7速DCT、車体後部に2つのモーターを内蔵したツインモーターユニットを搭載。エンジンと3つのモーターを最適に制御することで、3つの駆動方式(前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動)と3つの走行モード(EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブ)の中から、ドライバーの要求や走行状況に応じ、最適な駆動方式と最もエネルギー効率の良い走行モードを自動的に選択するという。

また、車体後部のツインモーターユニットにより、左右後輪の駆動力・減速力を自在に制御するトルクベクタリングを可能とし、高い操縦安定性に加え、16.8km/リットル(JC08モード)という燃費性能も達成している。

「Honda SENSING」は特性の異なる2種類のセンサーで構成されるシステム。ミリ波レーダー(フロントグリル内に設置)は検知が難しいとされてきた歩行者まで検知対象を拡大し、単眼カメラ(フロントウインドウ内上部に設置)は車両前方約60mまでの歩行者や対象物体を識別して、より精度の高い認識が可能に。これらセンシングデバイスの精度向上により、「歩行者事故低減ステアリング」「衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)」「路外逸脱抑制機能」などの機能が追加され、安心・快適なドライブのサポートが可能となった。

エクステリアは流麗でダイナミックなエアロフォルムを追求し、「ジュエルアイLEDヘッドライト」で洗練された雰囲気と上質感を表現。インテリアも本革を用いたシートや革の風合いを生かしたソフトパッドなど、安心感をもたらす居住性に優れた空間に。オーディオの開発パートナーに米国・クレル社を選定し、14個のスピーカーで臨場感あふれるサウンドを実現した。新型「レジェンド」は来年1月22日に発売され、価格は680万円(税込)。