東京メトロはこのほど、地中熱を利用した空調システムを現在建設中の総合研修センター(仮称)と中野車両基地に導入すると発表した。電力量と二酸化炭素排出量を従来より約3割削減できるという。

地中熱利用空調システムの原理と仕組み(東京メトロ広報資料より)

地中熱利用空調システムは、年間を通じてほぼ一定である地中熱を冷暖房の熱源として利用するもの。熱交換井(深度100m)の中に熱交換チューブを通し、水または不凍液をチューブ内に循環させて地中で採熱や放熱を行う方式を採用する。総合研修センター(仮称)では9本の熱交換井を設置してエントランスの空調に、中野車両基地では30本の熱交換井を設置して作業場の空調に、それぞれ活用する。利用開始は中野車両基地が2015年4月頃、総合研修センター(仮称)は2016年4月頃の予定。