ケースレーインスツルメンツは、静電容量方式タッチパネルを搭載したベンチトップタイプのソースメータ(SMU)「2460型」を発表した。

同製品は、最大電圧が105V、DC/パルスが7A、最大出力が100Wのハイパワーな印加性能と、0.012%の基本測定確度、6.5桁の分解能を備えており、最新の材料、パワーデバイスの大電力、高確度のI-V特性評価に最適となっている。また、独自のGUIによるアイコン形式のメニュー構造と、静電容量方式タッチパネル搭載5型ディスプレイにより、どの測定セットアップパネルも1回の画面タッチで表示できるため、初心者でも確実に操作できる。

さらに、4象限で動作し、電圧/電流の印加/負荷機能と精密な電圧/電流測定が行えるため、SiCやGaNなど、バンドギャップの広い材料で作られたハイパワー半導体デバイスの研究・開発の他、太陽電池セル・パネル、新素材、テレコム通信用パワーマネージメントデバイス、家電製品、自動車、医療製品などの電力変換エレメント、電力管理システムの特性評価に適している。

そして、電気化学のアプリケーションでは、同製品の大電流出力が充電バッテリのガルバニックサイクルに対応しており、4象限のソース/シンク設計は電気化学セルのサイクリックボルタンメトリに最適であるという。また、コントロール・表示機能を内蔵しているため、電気化学の析出、腐食、めっきの特性評価にも適している。

この他、LED、OLED、HBLED、半導体照明、レーザダイオードなどの光電子デバイスの特性評価では、7A DC機能により、順方向/逆バイアスのI-V特性で必要な大電流が得られるのに加え、7Aパルス電流機能により、リーク電流テストによるデバイスの自己発熱を最小限に抑えることができる。

なお、価格は前面パネル搭載モデルが79万8000円(税抜き)、前面パネルなしのモデルが76万8000円(税抜き)。

静電容量方式タッチパネルを搭載したベンチトップタイプのソースメータSMU「2460型」