JR東日本はこのほど、鉄道博物館(埼玉県さいたま市)が2017年10月に開館10周年を迎えることを受け、本館リニューアルと本館南側での新館建設工事を実施すると発表した。新館開業は2017年秋の予定。

鉄道博物館新館完成イメージ

「仕事」のステーションイメージ

新館は地上5階建てで、延床面積約8,500平方メートル、展示面積約4,800平方メートル。鉄道の「仕事」「歴史」「未来」「旅」の4つのテーマに沿った展示ゾーンを設け、本館に設置する「車両」「科学」のゾーンと合わせ、6つの展示ゾーンで鉄道にまつわる豊かな物語を来場者に向けて展開する。新館開業後、これらのゾーンには「ステーション」の呼称が付される。新館開業により、本館と新館を合わせた展示面積は約1万4,800平方メートルとなり、現在の約1.5倍に広がるという。

中でも鉄道を支える仕事を体験してプロになりきる「仕事」のステーションは内容も充実。プロが実際に使用する設備や機器を使用し、駅業務や運転士、車掌をはじめ、普段目にすることの少ない指令員、車両・線路・架線のメンテナンスの仕事が体験できるという。最先端のテクノロジーを集結した新幹線E5系と、日本初の新在直通運転を可能にした新幹線400系も展示し、技術開発の過程を紹介する解説ツアーを開催。大迫力の高精細パノラマ画面を採用したE5系シミュレータも新設する。

本館では、模型鉄道ジオラマにある観客席との間のガラス撤去、エントランスへのミュージアムコンシェルジュの新設などを実施。現在のラーニングゾーン1階部分も、キッズスペース兼カフェテリアにリニューアルする。