第一作の公開から60周年を迎えた特撮怪獣映画『ゴジラ』シリーズに3日、東京・世田谷区から感謝状の授与が行われた。

左から東宝の市川南取締役、ゴジラ、保坂展人世田谷区長

怪獣特撮映画『ゴジラ』は1954年11月3日に第一作が公開。以後海外版も含めれば30作が公開され、そのうち28作が世田谷区の東宝スタジオで制作されている。今回の授与式は東宝スタジオの「ゴジラ壁画」前で行われ、世田谷区長の保坂展人氏、ゴジラ、感謝状の受取代理人として東宝取締役の市川南氏が登場した。

ゴジラはおなじみの音楽と咆哮と共に登場。「お誕生日おめでとうございます」と呼びかけられたゴジラは、一際長い咆哮でこれに応えた。保坂区長は「表彰状ゴジラ様、貴方は世田谷区に生まれ、60年という長きに渡り日本のみならず世界中から愛されてきました。貴方の存在と活躍は日本独自の特撮映画や映像技術の発展に寄与し、映画文化を通してあらゆる世代の人に感動と衝撃を与えてきました。ここにその文化への貢献を讃え表彰すると共に、今後も世田谷区出身の誇りを持ち、世界で活躍し続けることを期待します」とゴジラの60年の歩みを讃えた。

自身もゴジラファンの少年だったという保坂区長は「世田谷美術館では来年2月21日から4月19日まで、東宝スタジオ展を開催します。これまで見ることができなかった日本映画の特撮や舞台裏、魂を見ることができる展示になりますので、ぜひ皆さんに来て頂けたらと思います」と「東宝スタジオ展」の開催を発表。そして「60周年を迎えて当初はゴジラさんに住民票交付を考えていたのですが、ゴジラさんは偉大すぎるので感謝状の授与となりました。今後もゴジラさん、活躍をお願いします!」とさらなる期待を寄せていた。授与式の終了後は、招待客や近隣住民が次々とゴジラとの記念撮影を求め、ゴジラと東宝スタジオが地元に深く根ざしていることを感じさせた。