Windows Internet Explorer 11

Microsoftは10月30日、「Enterprise Site Discovery Toolkit for IE11 を発表 - IEBlog 日本語 - Site Home - MSDN Blogs」において、IE 11を対象としたユーザーが閲覧したサイトなどの情報を収集するためのツールキット「Enterprise Site Discovery Toolkit for IE11」を発表した。これはエンタープライズモードのIE 11で利用できる機能で、ユーザーが訪れたサイトなどに関する情報を収集して、それを業務に活用することを可能にするもの。

今でこそ、MicrosoftはIEの新バージョンリリースを積極的に実施しているが、これまでは長期にわたって同じバージョンを提供し続けていた。というのも、企業において利用しているソフトウェアのバージョンをアップグレードする際、業務に支障がないようにさまざまな試験をしてからアップグレードを行うため、短周期で新しいバージョンのIEをリリースすると、企業での対応作業が困難になるからだ。つまり、IEのバージョンアップを頻繁に行わなかったのは、企業利用を想定してのことというわけだ。

「Enterprise Site Discovery Toolkit for IE11」はこうした問題に対応するためのツールキットとなる。このツールキットを用いれば、ユーザーが訪れたサイトのデータを効率よく収集できるため、どのコンテンツに対してどういった試験を実施して互換性などを確認すればよいかを明確にできるようになる。同ツールキットの利用はアップグレードに際してのテスト項目数を減らすことにもつながるため、作業時間の短縮をもたらすことも期待できる。